1月号『地域保健』+α情報 新型コロナウイルス感染対策と冬の換気
銭湯の脱衣場でも、二酸化炭素濃度を
測定しました。
結果は、良好な換気状態でした。
『地域保健』2022年1月号
中臣さんの環境衛生ウォッチング
第83回
新型コロナウイルス感染対策と冬の換気
掲載された原稿では、
冬季の理髪店の二酸化炭素濃度と換気を
取り上げました。
保健所・環境衛生監視員の衛生指導に
関係する施設に、理髪店のほか
公衆浴場の銭湯があります。
銭湯の脱衣場でも、二酸化炭素濃度を
測定しました。
結果は、良好な換気状態でした。
外気の濃度が、420~440ppmに対して
最高で約650ppmでした。
建築物衛生法の空気環境基準では、
1000ppm以下の数値です。
室内の人が密集した空間では、
機械換気設備があるとしても、
部分的に、1500~2000ppmになる
可能性があります。
こうした背景を考えて、
銭湯の脱衣場は良好な空気環境なのです。
なぜ、良好なのでしょうか。
天井が4mを超える高さがあって容積が大きいこと。
営業者の換気意識が高く、
窓開けや換気扇の稼働がされていること。
利用者のかたの入り口扉の開閉で、
新鮮な外気が入ってきやすいこと。
以上が、考えられました。