避難所運営学習ツール「さすけなぶる」のワークショップを、千葉県内の中学校でしました。
・人を救うのは人しかいない
2021(令和3)9月なかば、千葉県内の中学校で避難所運営学習ツール「さすけなぶる」のワークショップをおこないました。
東日本大震災の避難所で実際に起きた問題を題材に、個人で、グループで解決策を考える内容です。
150人の中学1年生を対象に、同じ認定ファシリテーターの大出智恵美さんがファシリテーター、私がサブファシリテーターをしました。
「さすけなぶる」は、福島弁「さすけねえ」大丈夫、問題ないという意味と、英語「sustainable」持続可能な、の意味が合わさった造語です。福島大学に、さすけなぶる認定ファシリテーターの養成講座があります。私は、2018年に第1期生として認定ファシリテーターになりました。
さすけなぶるには、避難所運営の5つのキーがあります。
「さ」 さりげなく、被災者の声に耳を傾け、生活環境の改善を進めよう。
「す」 すばやく、被災者の生活実態や課題をしっかり把握しよう。
「け」 けむたがらず、被災者同士、被災者と支援者等が交流できる場をつくろう。
「な」 ないものねだりをやめて、あるもの活用。地域の専門機関や団体等のネットワークを活用し、課題解決を進めよう。
「ふる」 ふるさとのような、被災者の参画による自治的な組織をつくろう。
避難所の最大のミッションは、人の命をまもる。人権をまもることです。
そのミッションを達成するため、人それぞれの経験を生かし、想像力をもって避難所の問題点や解決策を考えていく必要があります。
人を救うのは人しかいない。あらためて、そう感じます。