環監・保健師のための防災【入門】避難所で床面からの健康影響を抑える方法
【私の視点】
簡易ベッドや段ボールベッドの高さは、35cm程度あります。
感染リスクの低減に有効と思われます。
ベッドが一定の高さのあることで、床面からの埃の影響が少なり、床面の冷えの影響を抑えることができます。
2022(令和4)年8月中旬、防災ウェビナー(オンライン、日本赤十字東京都支部主催)に参加しました。
参加者は、約20人です。
内容は、講義「大雨への備え、感染症流行下の避難所生活編」、実技「エコノミークラス症候群の予防体操」でした。
ボランティア・池田陽一氏から「感染症流行下の避難所生活編」の話がありました。
地震で避難所へ行く場合を考えます。
私が理解した内容は、次のとおりです。
◎問い
「感染症流行下、あなたの住むまちで大地震が発生しました。あなたは、どこへ避難しますか」
・安全な場所にいる場合は避難する必要がない。
・少人数、個別空間を確保できる避難先を選ぶ。
・分散避難を心がける。
避難所、宿泊施設、車中泊、知人や親戚宅
◎日頃の備え
・在宅避難の際、利用するもの
食品、水、災害用トイレ、カセットコンロ、ガスボンベなど
・新型コロナ感染時:10日間の療養期間が必要となる。
・避難所に持っていくもの:非常持ち出し袋に
マスク、除菌グッズ、体温計、ビニール手袋など
◎問い
「避難所に入る前に手指衛生を徹底するように張り紙がありました。石けんと消毒用アルコール、どちらを選びますか」
・どちらかを選ぶ。
・手洗い:もみ洗い10秒、流水15秒
・手洗いができないとき:消毒用アルコールによる手指消毒
◎避難所生活で個人が気をつけること
・密を避ける
・手洗い、手指消毒
・無意識に手、口、鼻をさわらない
・マスクを着用し、咳エチケットを守る
・食器やタオル等を共用しない
・床付近の感染リスクも認識する
◎集団で生活する場合の感染症対策
・マスク着用、手指消毒の徹底
・毎日の体温・体調確認
・ふたのあるトイレでは、ふたを閉めて流す
・ゴミは各家庭で密閉して廃棄する
・靴はビニール袋に入れて各自で保管
・洗濯は各家庭ごとで徹底
【私の視点】
避難所の床面から健康影響を考えました。
過去の報告では、床に落ちた飛沫の上を人が歩くと、埃などに付着した飛沫が舞い上がるとありました。
くしゃみや咳などで空気が動くだけで埃が20cm舞い上がったと報告されていました。
簡易ベッドや段ボールベッドの高さは、35cm程度あります。
感染リスクの低減に有効と思われます。
ベッドが一定の高さがあることで、床面からの埃の影響が少なり、床面の冷えの影響を抑えることができます。
呼吸器系疾患のある方への健康影響を抑えることにつながります。
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