環監・保健師のための防災【入門】顔の見える関係をつくる

【私の視点】
 人のつながりは どこかで生かされることがあります
 災害が起きる前に 顔の見える関係をつくる
 それが災害時に大きな力になります
 環監・保健師の皆様の活動を応援しています
 顔の見える関係づくりのヒントをお伝えしたいですね 

自衛隊の仮設浴場(西宮市、1995年2月撮影)

2022(令和4)年7月下旬、第128回げんさいカフェ「今の暮らしを続けようとすることが防災なのだ」子育て世代の防災を考える(主催:名古屋大学減災連携研究センター、会場・オンライン)にオンライン参加しました。

講師は、蛭川理沙さん(名古屋大学減災連携研究センターエネルギー防災寄附研究部門特任助教)です。

◎ご講演で印象に残った点

・幼稚園のワークショップで、部屋の絵を見て、地震で「たおれてくるもの」「おちてくるもの」「とんでくるもの」を探してみるのは、意識をもつという点で、いいなと思った。

・あそびながら防災を身につけるのに、生き物の行動と防災かるたを結びつけたグッズをつくったのは、面白いと思った。
「ゆれたら すぐに だんごむし」(表に文字、裏に絵)

・軽快な音楽に乗って、大人たちが、消火活動や救助活動などを体で表現する「げんさいかん体操」に目がとまった。

◎隈本邦彦さんと私

今回の企画・ファシリテータは隈本 邦彦 さん(江戸川大学教授/名古屋大学減災連携研究センター客員教授)でした。

隈本さんは、私にとって大学の同級生であり、NHKの科学文化部の記者を長年つとめました。

ここからは、少し前の話です。

1995年2月なかば、私は、自費で、阪神・淡路大震災発生1カ月後の居住環境調査のため、新幹線に乗り東京から新大阪へ向かっていました。

その車内で、偶然、取材で向かう隈本君(同級生なので君で呼ばせていただきます)と会いました。

保健所・環境衛生監視員の私と、NHK記者の隈本君との大学以来、約15年ぶりの再会でした。

彼は、阪神・淡路大震災発生当日、取材で神戸市内のビジネスホテルにいたと話しました。

発災してエレベーターが止まり、ガスのニオイで危険を感じた彼と同行のスタッフは、窓から電柱に移り、屋外へ避難したそうです。

そのとき、彼から地震直後の状況を聞いて、情報収集した記憶があります。

現地で体感した彼の話は、臨場感があり、貴重な情報になりました。

あらためて、当時、災害・科学報道で、たびたびテレビ画面に登場して、解説する隈本君を同級生として誇りに思っていたのを思い出しました。

「デスクになると、(体を酷使して)長生きできないんだよ」

その言葉が、いまでも脳裏に残っています。

彼の経歴を見ると、再会4カ月後にデスクになったことがわかりました。

いま、それから27年が経ち、大学教授として元気に活躍している隈本君の姿を画面越しに見て、うれしく思いました。

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