環監・保健師のための新型コロナ対策【入門】家庭内感染を防ぐ方法
・注目するところは浴室
・感染者の使用後、30分以上、換気扇を回して、換気する。
・その後、マスクとゴーグルをつけ、浴槽の湯を抜き、
水道水で蛇口レバー、シャワーヘッド・ホース、壁、床などを流す。
2022(令和4)年4月上旬、隔月刊誌『地域保健』5月号の連載「中臣さんの環境衛生ウォッチング」の原稿を書きました。
テーマは「新型コロナの家庭内感染を防ぐ」です。
その一部を、予告編としてお伝えします。
◎注目するところは浴室
私と知人との会話です。
「お子さんから、家のどこで感染したと思いますか」
「風呂場だと思っているのです。
マンションの風呂場は、窓もなく、狭い空間ですから。
感染している子どもが入ったあと、私が入浴しました。
そのとき、移ったと思っています」
浴室は、マスクをつけていない狭い空間という特徴があります。
感染者の入浴後、
浴室内にウイルスが付着している可能性があります。
浴室扉の取っ手、蛇口レバー、シャワーヘッド・ホース、
床、壁、浴槽まわりにウイルスが付いていれば、
手が接触して、そのあと口へ運ばれる可能性があります。
あるいは、シャワーがあたって、
空気中にエアロゾルとして舞う可能性を
否定できないと思いました。
ちょうど、公衆浴場、温泉等の
不十分な衛生管理で起きる、
浴室でのレジオネラ肺炎の感染に
似た事象に思えました。
ウイルスを含むエアロゾルを吸い込めば、
感染が起こり得るかもしれないと感じます。
【重要】感染対策で大切なのは、次の点です。
・感染者の使用後、30分以上、換気扇を回して、換気する。
・その後、マスクとゴーグルをつけ、浴槽の湯を抜き、
水道水で蛇口レバー、シャワーヘッド・ホース、
壁、床などを流す。
そのとき、エアロゾルが極力、舞わないように、
シャワーの勢いを落とすか、
水をオケに汲んで流すといいと思います。
家庭内の感染対策のポイントは、
浴室にあると言ってもいいかもしれません。
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