特別区職員研修所・専門研修「地域保健」で「避難所の衛生対策」(ワークショップ)の講師をつとめました

・避難所の靴箱は屋外に置く。

・水害後の土埃の飛散を抑えるために散水する。

・上記の二つは、いずれもレジオネラ肺炎の予防のためです。

土埃の飛散防止のため散水された道路(2018年、倉敷市)

2021(令和3)10月上旬、特別区職員研修所・令和3年度専門研修「地域保健」で、「新型コロナウイルスを踏まえた避難所の衛生対策 ~保健所・環境衛生監視員の視点から~」の講師をつとめました。

研修所教室で2時間、保健師、看護師、歯科衛生士など約60人を対象に、個人ワークを中心としたワークショップをおこないました。

2時間の中身は、前半が避難所の衛生対策のチェックポイントを知る。

後半が、水害後の在宅避難の問題点、解決策を考えるものです。

会場開催で、新型コロナの感染対策のため、グループワークで話し合うことを避けました。そこで、各自のスマホを使い、アプリの投票機能や自由記述機能により、参加型のワークショップをおこないました。

受講者の多くが関心を寄せたのが、水害後のレジオネラ症対策です。

浸水で運ばれた泥のなかに、肺炎の原因菌のレジオネラ属菌が含まれていることがあります。飛散すれば、肺に入り込んで、免疫力が落ちた人に肺炎を起こす可能性があるのです。

レジオネラ肺炎の感染リスクを抑えるため、マスクの着用とともに、靴に付着した土埃の影響がないように、避難所の靴箱を屋外に置く。土埃が舞い上がらないように、道路などに散水することが有効です。

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