オンライン防災グループ講演会「コロナ禍の避難所を考える」に参加しました

・避難所に「避難している人」も「避難所外で避難を余儀なくされている人」も、どちらも被災者です。

・避難所が、在宅避難の人たちの食料、物資支援の拠点になる可能性があります。

2019年台風19号の約1カ月後の千曲川決壊場所ちかくの道(長野市、2階に在宅避難するかたがいました。撮影:中臣昌広)

2021(令和3)年9月下旬、さるけなぶる認定ファシリテーター・堀江俊佑さん主催のオンライン防災グループ講演会「コロナ禍の避難所を考える」に参加しました。

講師は、北村育美さん(福島大学、うつくしまふくしま未来支援センター、客員研究員)です。

北村さんは、東日本大震災のとき2500人の避難者を受け入れた福島県郡山市の大規模避難所のビッグパレットふくしまで、避難所運営に携わったかたです。その後も、被災地の避難所運営に関わっています。福島大学で避難所運営学習ツール「さすけなぶる」の認定ファシリテーターの養成にも携わっています。

今回、北村さんの話のなかで、私が注目したものがありました。コロナ禍での水害後の在宅避難で、自宅2階で生活するなど避難所外避難者を支援するための避難所の役割です。

避難所に「避難している人」も「避難所外で避難を余儀なくされている人」も、どちらも被災者という視点です。

北村さんの話から、具体的な対応の項目は次のとおりです。

・食料や物資を避難所外の避難者へ配ることは大切な問題です。自治体によっては、水害被害で調理困難な在宅避難のかたを対象にしているところがあります。

・ペットとともに自宅にいる人がいます。どう対応するかは大切な問題です。

・避難者の健康状態の把握は大切な問題です。
 避難所:保健師、看護師などが常駐または巡回します。
 避難所外(地域):行政の目がとどきにくくなります。自治会長、民生委員、保健師、地域包括支援センターなどとの協力が欠かせません。

・食事の栄養バランスを考えるのは大切な問題です。
 菓子パン、冷えた弁当がつづくと体調不良になることがあります。
 地元の団体、町会の女性部会、弁当業者などとの協力が考えられます。炊き出しは、あたたかい料理の提供になります。

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