環監・保健師のための防災【入門】想像力を生かす

【私の視点】
 災害時の問題解決には、各自の経験や知識を背景に想像力を生かして、複数で話し合いながら、その場でベターだと思われる策をきめ、実行していくことが大切だと思いました。

防災ゲームの様子

2022(令和4)年7月中旬の夜、オンライン防災グループ第38回講演会「防災教育用ゲームの開発物語」(主催:堀江俊佑さん)に参加しました。

講師は、藤岡正樹氏(高知大学防災推進センター准教授)です。参加者は6人でした。

防災教育用ソフト(防災クイズゲーム)の開発物語の話がありました。

社会貢献と営利の両立の難しさが伝わってきました。

話を聞きながら、防災ゲームで思い出したのが、避難所運営ゲームのHUGです。

2022(令和4)年1月上旬、岩手医科大学の災害医療研修会に出席したとき、HUGを体験しました。

3人グループになりゲームが進行しました。

大地震発生1時間後を想定して、避難者の年齢、性別、国籍や、それぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか。

また、避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するシミュレーションです。

「海溝さん、お子さん2人の3人家族。テントを持参したので、校庭に張りたい。どこに張ればよいか」

コロナ禍で起こりうる状況です。

一家族の希望通りにすると、他の家族の希望にすべて対応しなくてはならなくなるのか。

雨が降ったとき、大丈夫なのか。

時間がないこともあり、迷ってテントを認めました。

振り返って、判断がよかったのか、わかりません。

「ペットの犬を連れてきました」

校庭にテントを張り、飼い主が持参したケージに入れて、ペットスペースにするとしました。

そのとき講師から

「ネコを連れてきたら、どうしますか」

「小鳥を連れてきたら、どうしますか」

と聞かれ、判断に困りました。

人の避難を優先するとしたら、体育館や校舎内に同伴するのは、難しいと感じました。

日常時に、ペット保護のために、ボランティア団体や獣医師会などを含めた仕組みづくりが必要だと感じました。

体育館のレイアウトは、

ア 地区ごとに配置する。
イ 3ブロックに分け
  高齢者・障がい者等(トイレに近い場所)
  一般者
  小学生以下の子ども世帯(一番奥)

の二つの意見が出て、どちらもメリットがあるなかで、
私の班は、「イ」を選びました。

【私の視点】
 災害時の問題解決には、各自の経験や知識を背景に想像力を生かして、複数で話し合いながら、その場でベターだと思われる策をきめ、実行していくことが大切だと思いました。

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