環監・保健師のための新型コロナ対策【入門】家庭内感染を防ぐ方法・その2
◎食事のときの注意点
・できるかぎり、感染者は、
個別の部屋で食事をしましょう。
・ダイニングでする場合、換気扇を止めて、
窓を開けることが大切です。
2022(令和4)年4月上旬、隔月刊誌『地域保健』5月号の連載「中臣さんの環境衛生ウォッチング」の原稿を書きました。
テーマは「新型コロナの家庭内感染を防ぐ」です。
その一部を、ご紹介します。
3月下旬にオンライン開催された
第49回建築物環境衛生管理全国会のシンポジウム
「建築物における新型コロナウイルス対策」を
視聴しました。
各報告から、家庭内感染を防ぐ方法の
ヒントがありました。
◎食事の場所
北海道大学大学院教授の林基哉氏は、
調査例から、風下感染を挙げました。
家のなかで、感染者がいた場合、
感染リスクが高くなるのが、
感染者がマスクを外すときです。
食事と入浴のときですね。
今回は、食事の場面をみていきましょう。
感染リスクが生まれる状況を考えました。
例
ダイニングで感染者が食事をする場合、
調理をする人が、換気扇を回して、
調理台付近に立つと、
テーブル席の感染者の飛沫が、
換気扇に引かれて、風下の人が
飛沫を吸い込んでしまう可能性があります。
◎食事のときの注意点
・できるかぎり、感染者は、
個別の部屋で食事をしましょう。
・ダイニングでする場合、換気扇を止めて、
窓を開けることが大切です。
最近のマンションや一戸建てでは、
24時間換気の外気取り入れ口(給気口)が
壁についています。
窓開けとともに、給気口の開放を確認して、
常に外気が入ってくるようにするのも
一案です。