鳥取県市町村保健師協議会研修会(オンライン・ワークショップ)で「避難所の衛生・感染症対策」の講師をつとめました

・コロナ禍の在宅避難に段ボールベッドを活用する。

・水害の床下消毒は、塩化ベンザルコニウム液(逆性石けん液)を使用する。

・冬場の暖房で、製造から20年超の開放型石油ストーブ・ファンーターの使用を見合わせる。

不完全燃焼していた石油ファンヒーターと一酸化炭素濃度測定器(2019年、長野市)

2021(令和3)年9月下旬に、鳥取県市町村保健師協議会研修会(オンライン・ワークショップ)で「保健師のための新型コロナウイルスを踏まえた避難所の衛生・感染症対策」の講師をつとめました。

参加型、体験型のワークショップです。

参加者約60人のみなさんに、水害時の在宅避難の問題点、解決策を個人ワーク、グループワークで考えてもらいました。

水害発生3日後、1階が浸水被害にあった戸建て住宅の2階で在宅避難を始めるという設定です。電気以外のライフラインは止まっている設定です。

私が、環境衛生監視員の視点であげた問題点と解決策の一部は、次のとおりです。

1階からの寒さが伝わる。→ 床面からの寒さを防ぐため段ボールベッドを活用する。

床下の消毒 → 強アルカリで残存したときの処理に困る消石灰より、塩化ベンザルコニウム液(逆性石けん液)を使用する。

長期間使っていない古い開放型石油ストーブ・ファンヒーターから、不完全燃焼で一酸化炭素が排出される可能性がある。 → 製造から20年超の開放型石油ストーブ・ファンーターの使用を見合わせる。

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