介護施設・事業所のための感染症・災害時のBCP【入門】マイ・タイムラインのつくり方

【私の視点】
2018年の西日本豪雨被災地の倉敷市真備町で、私の友人のご両親が水害で逃げ遅れました。
2階のベランダに垂直避難して、救助を待ちました。
いつ、どのような状況で逃げなけらばいけないのか。
事前に考えておかなければ、行動に移すことが難しいと感じました。

関東・東北豪雨、鬼怒川決壊近く(常総市、2015年10月)

2022(令和4)年8月中旬、オンライン防災グループ第40回講演会(主催:堀江俊佑さん)に参加しました。

全国から13人が出席しました。

講師は、松丘夕子(防災芸人赤プル)さんです。

内容は、「赤プルはいつから防災芸人になったのか?」です。

ご講演で私が理解した内容は、次のとおりです。

・2015年9月10日、関東・東北豪雨、常総市で水害発生

・常総市の3分の1が浸水

・約4300人が救助される

・親戚家族も逃げ遅れて、ボートで救助された

・マイ・タイムラインがあれば・・・・・・

・逃げ遅れないように事前に逃げ方を考えておく
 
・逃げキッド:小中学生向けマイ・ライムライン検討ツール

・子どもたちにもつくれる
  
・茨城弁で「逃げ切るぞ」を「逃げきっど(キッド)」という。

・下館河川事務所HPから「逃げキッド」をダウンロード可能

防災芸人赤プルによるマイ・タイムライン作成講座

◎マイ・タイムライン作成のメリット

①自分の家のリスクを知る:ハザードマップから

②氾濫する仕組みを知る:大雨時の川の水位を把握

③備えを考える:行動の確認
 

◎チェックシート

・浸水深さは 例:0.5~3m
・浸水継続時間は 例:24時間
・家屋倒壊等氾濫想定区域か 例:はい
・家庭の状況チェック:車、ペット、持病薬、要支援者
・避難先のチェック:避難所、親戚・知人の家、

◎氾濫するまでを知ろう

・5~3日前 例:台風、前線発生
・2日前
・1日前   例:病院へ薬をもらいに行く。
・半日前
・5時間前  例:空振りでもいいので率先避難
        家の電気ブレーカーをきる

◎備えを考えよう

・荷物を準備
・台風の状況を調べる

【私の視点】

2018年の西日本豪雨被災地の倉敷市真備町で、私の友人のご両親が水害で逃げ遅れました。

河川の決壊で、朝方、家の浸水に気づいたときには、垂直避難を選ぶしかありませんでした。

一戸建て2階のベランダのエアコン室外機の上に、お母さんが乗りました。

お父さんは、その横でベランダに立って水が引くのを待ったのです。

浸水の水位は、お父さんの胸のあたりまで上がりました。

命の危険を感じたのは、言うまでもありません。

いつ、どのような状況で逃げなけらばいけないのか。

事前に考えておかなければ、行動に移すことが難しいと感じました。

【ご案内】

・介護施設・事業所の感染症・災害時のBCP作成で、お悩み、課題がありましたら、ご相談をお受けしています。

【実績】

・東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、令和元年台風19号の被災地で地元自治体に協力し、災害時の避難所の衛生対策活動に携わりました。

・管内のレジオネラ肺炎患者発生をきっかけに、公衆浴場、介護施設等のレジオネラ症対策に重点的に取り組みました。生活と環境全国大会で「文京区における公衆浴場等シャワー水のレジオネラ症発生防止対策の成果」が最優秀賞を受賞。『レジオネラ症対策のてびき』(一般財団法人日本環境衛生センター)を出版しました。

・2021年、東京都特別区職員研修所、令和3年度専門研修「地域保健」(主に保健師対象)で、「新型コロナウイルスを踏まえた避難所の衛生対策、保健所・環境衛生監視員の視点から」の講師をつとめました。

・2021年、国立保健医療科学院、令和3年度 環境衛生監視指導研修で「現場での衛生監視指導の実際、公衆浴場のレジオネラ症対策」(オンライン)の講師をつとめました。

・2021年、熊本市西部環境工場(清掃工場)内の避難所BCP作成の監修をつとめました。

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