環監・保健師のための防災【入門】避難所の食中毒対策

【衛生の視点】
 食品の表示で、保存方法を確認しましょう。
 例「直射日光を避け、常温で保存してください」
  「要冷蔵(10℃以下)」
  「10℃以下で保存すること」
 表示のとおり、保管場所へ振り分けしましょう。
 適切な保管場所がないとき、速やかに食べることが大切です。

避難所の食事場所

2022(令和4)年6月中旬、月刊『保健の科学』9月号((株)杏林書院)に、「避難所での食中毒対策」を書きました。

連載「災害時の栄養・食問題~現状を知り、最善策を見つけ出す~」の一つのテーマです。

被災地での避難所の衛生対策活動の経験をとおして、避難所の食中毒対策を考えました。

2018(平成30)年7月中旬、西日本豪雨被災地の倉敷市では、連日35℃前後の猛暑がつづいていました。

午後3時頃、避難所のひとつ、清掃工場の事務棟を訪れたときでした。

コンビニ配送用のプラスチックケースに入れられた、数十の弁当が届いたところです。

夕食までは、2時間以上があります。

弁当の中身は、コロッケ、魚フライ、焼きちくわ、きんぴらごぼう、卵焼き、海苔ごはんです。

いずれも火が通っていて、生のものはありません。

弁当の一時保管場所は、1階の薄暗い廊下でした。

その場所に立ってみると、ひんやり感じたのです。

【衛生の視点】
 食品の表示で、保存方法を確認しましょう。
 例「直射日光を避け、常温で保存してください」
  「要冷蔵(10℃以下)」
  「10℃以下で保存すること」
 表示のとおり、保管場所へ振り分けしましょう。
 適切な保管場所がないとき、速やかに食べることが大切です。

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