環監のためのレジオネラ症対策【入門】日向サンパーク温泉事故20年②

【私の視点】
 慰霊碑の前に立ったとき、手を合わせました。
「二度と事故を起こしてはならない」
 その思いは、管内で患者発生事例を経験した私にも通じるものです。

各浴槽の残留塩素濃度のデジタル表示(2017年7月撮影)

2022(令和4)年5月下旬、月刊『公衆衛生情報』6月号(一般財団法人日本公衆衛生協会)に、「公衆浴場施設でのレジオネラ症集団発生事例」を書きました。

20年前の2002(平成14)年に宮崎県日向市で起きた、日向サンパーク温泉「お舟出の湯」レジオネラ事故を振り返り、今後のレジオネラ症対策を考える内容です。

事故発生後、再生した施設を、私は、2回、見学する機会がありました。

2回目は、2017(平成29)年でした。

設備と衛生管理のすばらしさに驚きました。

再生した日向サンパーク温泉の見学で、現場を見た私が肌で感じたことが3点あります。

①二度と事故を起こさない強い意思

②滞留水をつくらない

③毎日の日常管理の積み重ね

今回は、ひとつめの「二度と事故を起こさない強い意思」をお話しします。

敷地には慰霊碑が立っています。

事務室では、毎日、安全祈願をする神棚があります。

そうした姿勢を具体的に表していたのが、フロントの横にある各浴槽の残留塩素濃度のデジタル表示です。

消毒の状態が利用者に開示されていて安全性を伝えるとともに、常に利用者の目を感じて自分を律する姿だと思えました。

【私の視点】
 慰霊碑の前に立ったとき、手を合わせました。
「二度と事故を起こしてはならない」
 その思いは、管内で患者発生事例を経験した私にも通じるものです。

Follow me!