保健所環境衛生監視員講座(公衆浴場等のレジオネラ症対策を考える・ワークショップ)の質疑応答その2です

質問
換水頻度の根拠を、教えてください。

回答
私は、換水頻度を最低、3日に1回と考えています。
根拠は、静岡県環境衛生科学研究所がおこなった「循環浴槽水中でのレジオネラおよびアメーバ等の経時変化」です。自著『レジオネラ症対策のてびき』監修・倉文明氏、発行・一般財団法人日本環境衛生センターのP13に、記載があります。
実験データでは、2日後にアメーバが増殖し、3日後にアメーバとともにレジオネラ属菌が急激に数を伸ばしていました。

オンライン講座の光景

2021(令和3)年12月上旬、
保健所環境衛生監視員講座
(公衆浴場等のレジオネラ症対策を考える・
ワークショップ)の質疑応答その2を
ご紹介します。

質問4
掛け流しの消毒は、どのようにすればいいですか。

回答
条例で、掛け流しの浴槽水の消毒が義務づけられているのかをチェックしてください。
大切なのは、レジオネラ属菌の検出を抑えることです。消毒だけに頼らず、毎日換水、毎日清掃をして、例えば、2カ月に1回、レジオネラ属菌の自主水質検査の実施による安全確認をしていくやり方があります。
総合的にみて、取り組むことが大切だと思います。

質問5
循環ろ過の場合、24時間循環を指導していますか。
 
回答
これまで、私自身は指導した経験がありません。
通常の施設では、電気代の節約、機械設備の負荷軽減のために、営業時間外に循環ろ過のポンプ稼働を止めることが多いと思います。
自治体で、24時間稼働を支援する補助金の制度ができたとしたら、指導と実際が結びつくかもしれません。
なお、プールの循環ろ過は、24時間稼働が基本です。

質問6
木製風呂のリスクを、どのように考えますか。

回答
木製浴槽の表面は、細かい凹凸があるので、微生物の付着、増殖が起きやすい環境です。これまでも、木製風呂が原因と考えられるレジオネラ症感染事例があります。こうした情報共有を、公衆浴場等施設とともにできればよいと考えます。
表面に微生物がつきにくくするため、木製浴槽の表面を樹脂加工した施工事例があります。

質問7
換水頻度の根拠を、教えてください。

回答
私は、換水頻度を最低、3日に1回と考えています。
根拠は、静岡県環境衛生科学研究所がおこなった「循環浴槽水中でのレジオネラおよびアメーバ等の経時変化」です。自著『レジオネラ症対策のてびき』監修・倉文明氏、発行・一般財団法人日本環境衛生センターのP13に、記載があります。
実験データでは、2日後にアメーバが増殖し、3日後にアメーバとともにレジオネラ属菌が急激に数を伸ばしていました。

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