災害医療研修会・上級コース(岩手医科大学主催)にオンラインで出席しました

・災害時の心のケアは、無理に話を聞きだすことではない。

熊本地震1年後の仮設住宅(2017年、熊本県益城町)

2021(令和3)年10月下旬、災害医療研修会・上級コース(岩手医科大学主催)半日にオンラインで出席しました。

今回の講義は、他機関との連携をテーマに、消防、航空隊、警察、自衛隊の担当者から災害時の連携の話を聞きました。

そのあと、災害時の心のケア、被災地での災害医療活動についての講義を聞きました。

災害のあと、話を聞きだすことが心の状態を悪化させることもあります。思い出すことで、心がつらくなってしまうケースがあるのです。自然に話してくれるときには、向き合って聞くことが大切です。

2016年の熊本地震のとき、仮設住宅で会った、小学生の男の子をもつお母さんの話を思い出します。

「子どもは、余震ですこしでも揺れると、怖くなって私のそばに寄ってきました。時間が経っても、なにか物音がすると敏感になっているように思いますね」

大きな地震の経験は、子どもの心に大きな衝撃を与えたのでしょう。

お母さんの目は、子どもをやさしく包み込んでいるように見えました。

近くにいてぬくもりを与えてくれる人の存在があるだけで、子どもの心はすこしずつ安心を取り戻していくのだろうと感じたのです。

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