環監・保健師のための防災【入門】災害時のシミュレーションで学ぶ
【私の視点】
災害時には 各自の経験や知識を背景に想像力を生かして 複数で話し合いながら その場でベターだと思われる策を実行していくことが大切だと思いました
2022(令和4)年8月上旬、防災勉強会「bousai-Mの会」(オンライン)に参加しました。
全国から11人のかたが参加しました。
bousai-M会は、もりおか女性センターの防災講座の参加者が中心につくられた防災を勉強するグループです。
中部地方からご参加されたかたから、避難所運営ゲーム(HUG)の新地震バージョンがご紹介されました。
従来のものと変わり、イラスト化がされました。
感染症に対応された避難者用の部屋の設置があり、受付で避難者の症状から振り分けをおこないます。
・体育館:30m×25m
・教室:8.5m×7.2m:6つの教室使用、感染症用ほか
・避難者は、事情により各教室等に分散されます。
・学校の早期再開の希望があると、学校内で使えない部屋・教室があるので、注意が必要です。
紹介されたHUGは、1セットが21500円とのことでした。
他に、風水害バージョン、社会福祉施設バージョンなどがあるそうです。
私は、2022(令和4)年1月に、岩手医科大学の災害医療研修会に参加したときに、避難所運営ゲーム(HUG)を体験しました。
3人グループになり、避難所運営ゲームを体験しました。
大地震発生1時間後を想定して、
避難者の年齢、性別、国籍や
それぞれが抱える事情が書かれた
カードを、避難所に見立てた平面図に
どれだけ適切に配置できるか。
また、避難所で起こる様々な出来事に
どう対応していくかを模擬体験する
シミュレーションです。
「海溝さん、お子さん2人の3人家族。
テントを持参したので、校庭に張りたい。
どこに張ればよいか」
コロナ禍で起こりうる状況です。
一家族の希望通りにすると、他の家族の希望に
すべて対応しなくてはならなくなるのか。
雨が降ったとき、大丈夫なのか。
時間がないこともあり、迷って
テントを認めました。
判断がよかったのか、わかりません。
「ペットの犬を連れてきました」
校庭にテントを張り、
飼い主が持参したケージに入れて、
ペットスペースにするとしました。
講師から
「ネコを連れてきたら、どうしますか」
「小鳥を連れてきたら、どうしますか」
と聞かれ、
判断に困りました。
人の避難を優先するとしたら、
体育館や校舎内に同伴するのは、
難しいと感じました。
日常時に、ペット保護のために
ボランティア団体や獣医師会などを
含めた仕組みづくりが必要だと思います。
体育館のレイアウトは、
ア 地区ごとに配置する。
イ 3ブロックに分け
高齢者・障がい者等(トイレに近い場所)
一般者
小学生以下の子ども世帯(一番奥)
の二つの意見が出て、
どちらもメリットがあるなかで、
私の班は、「イ」を選びました。
【私の視点】
災害時には、各自の経験や知識を背景に想像力を生かして、複数で話し合いながら、その場でベターだと思われる策を実行していくことが大切だと思いました。